コラム
【訪問看護転職】職場見学においてチェックすべきポイントは?

・訪問看護に転職したいけど、自分が向いているか不安
・訪問看護ステーション自体がどのようなところか知らない
・転職を成功させるポイントを知りたい
これから訪問看護ステーションへ転職したいと希望する方で、このような疑問を持っている人はいらっしゃいませんか?

これまで病院で長期療養していた方も、ある程度の治療が落ち着いてから、住み慣れた環境で療養生活を過ごしたいと希望される患者さんに対して、在宅医療を提供する機会が増えています。

在宅医療を利用するその他の理由として、要介護高齢者の増加や、在院日数の短縮による医療依存度の高い在宅療養者の増加など複数の要因により、在宅医療に対する意識の変化により、それを担うサービスの1つである訪問看護に対するニーズも同様に高まっているのです。

それに伴い、訪問看護ステーションの設立も増えています。

転職するのであれば、誰でも失敗したくないですよね。

この記事では、訪問看護の見学で何を知ることができるか、転職先として避けた方がよい項目、見学する時に留意すべきポイントについて解説しています。

これから訪問看護へ転職したいと考えている方や、転職に失敗したくない方は是非とも参考にしてみてください。

訪問看護は見学が可能なのか
訪問看護は、事業所や訪問先への見学は可能なのでしょうか。

いきなり訪問看護へ転職するのに抵抗があるので、できれば見学をしたいと希望する人も多いでしょう。また、見学だけだと冷やかしになるようで申し訳ないと思い、見学の申し出を躊躇している人もいるかもしれません。

実は、最近では事前の見学を快く受け入れてくれる訪問看護ステーションも増えてきています。

いざ転職してから「こんなはずじゃなかった」と失敗したと感じてしまうようなミスマッチを防ぐのも大切です。できれば事前の見学をしておいた方が良いでしょう。

訪問看護は、訪問看護ステーションには、病院併設や店舗型などさまざまな事業所があります。事業所によってカラーの違いがあり、働いている人数にも差があります。

是非、訪問看護ステーションの見学をしてから、自分に合った事業所選びをおすすめします。

訪問看護の見学では何を知ることができるのか
訪問看護の見学では、訪問看護の仕事内容や労働条件などの説明を聞いたり、実際に訪問看護師に同行して事前に許可を頂けた利用者さん宅へ同行し、現場の見学をすることもできます。

現場で実際の訪問内容や、訪問看護師がどのように利用者と在宅で関わりを持っているかを知るきっかけにもなります。

また、同行訪問だけではなく記録や多職種連携についても時間や都合が合えば見学の時に説明を受けることもできます。

ここでは、訪問看護の見学でみておくと良いポイントについて解説しています。
それぞれみていきましょう。

1日の訪問件数
訪問看護の訪問件数は、事業所や利用者の数にもよりますが、だいたい1日に5〜6件のところが多いです。

中にはそれ以上や、曜日によっては少なかったり、土日の訪問があったりという事業所もあります。

訪問する件数によって業務の忙しさも変わり、自分の働き方も変わる可能性もありますので、見学する際には1日の訪問件数はどれくらいかを聞いておくと良いでしょう。

訪問先の利用者さん
訪問看護ステーションによって、どのような利用者さんを対象にしているかを見学の時に聞くことができます。

小児から高齢者、精神科領域まで幅広く受け入れている事業所もあれば、精神科特化や小児科専門として利用者さんを限定して受け入れている事業所もあります。

自分がこれまで関わってきて得意な分野なのか、関わったことのない領域なのか、見学することで見極めることもできます。

移動手段
訪問看護の移動手段は、徒歩や自転車だけではなく、バイクや自動車などもあります。

事業所から近かったりすると徒歩や自転車を使用しますが、利用者さん宅までの移動によってはバイクや自動車を使用しないといけなくなります。

車やバイクの運転が苦手という方や、自転車での移動は体力的に厳しいという人もいるでしょう。見学の時に事前に移動手段が自分に合うか確認しておくのもおすすめします。

事業所によっては社用車を貸出してくれるところもあれば、自分の車を使用して訪問するところもあるため、見学の時に確認しましょう。

必要なスキル
訪問看護に必要なスキルはどのようなものがあるのでしょうか。

訪問看護で必要なスキルでは、利用者さんやご家族とも良好なコミュニケーションがとれることも大切です。主治医やケアマネージャーなどとの連携も訪問看護では必須です。

他には、観察力やアセスメント力、一人で訪問するときには判断力も重要なスキルといえます。また、体力や接遇マナーも訪問看護において忘れないで身につけておくべきスキルです。

先述した通り、自分がこれまでの経験をもとに得意分野の看護スキルも必要です。病院に比べると医療行為は少ないですが、これまで経験したことのない技術においては、事前に研修を受ける場合もあります。

記録方法
訪問看護の記録は、紙媒体に直接記入する方法と、スマートフォンやiPad、パソコンを使用して電子カルテに記録する方法があります。

事業所によってスマートフォンやiPadを一人一台貸出して、訪問が終了してすぐに記録できるようにしている事業所も多くなっています。これは、記録ソフトをインストールし使用するもので、貸出があるのかを事前に確認しておきましょう。

これまでの記録方法とは違ってくるため、苦手意識のある人にとっては覚えるまで時間がかかってしまいます。また、そうでなくても戸惑うことは少なくありません。

事前に記録方法についても見学しておくのをおすすめします。

事業所の雰囲気
事業所の雰囲気は、見学の時に感じることができるでしょう。

事業所の規模によって多少の違いがありますが、スタッフ同士の会話や働いている姿は、実際に見学して見てみないとわからないです。

人間関係だけではなく、事業所内の整理整頓をみておくことも良いでしょう。整理整頓できているかによって、掃除する時間もないほど忙しい可能性もあります。

転職先として避けた方がよい項目
訪問看護ステーションの見学をした後、転職先として選択する時に避けた方が良いのはどのような項目があるのでしょうか。

見学だけでは気付かなかったことで、転職した後に失敗したと後悔しないように事前に知っておくと良いでしょう。

詳しく解説します。

初めての訪問で同行がない
訪問看護で働くのが初めての人もいます。訪問先では、これまで経験した看護技術以外の細かい配慮も必要となります。

初めての訪問なのに、同行がないと不安ですよね。ほとんどの事業所は、慣れるまでの期間は先輩の同行があります。それなのに同行がなかったのに、自分はまだ慣れてないのに同行が外されるような状態にならないかを事前に調べておきましょう。

スタッフが楽しそうでない
スタッフ同士の会話内容が楽しそうであれば安心ですが、文句や愚痴の多い事業所では働きにくい環境といえます。

見学の際には、事業所の雰囲気とスタッフ間の会話や表情も確認しておきましょう。

残業が多い
訪問看護では、みなし残業を取り入れているところもあります。

みなし残業とは、毎月定額の見込み残業手当として、実際の残業の有無に関わらず支払われる手当のことです。

事業所ごとにみなし残業時間を設定している場合と、そうでない場合もあります。残業が少なければ特に問題として感じませんが、みなし残業としている時間が長すぎたり、それ以上に残業が長いと心身ともに疲れてしまいます。

事前に残業時間についても確認しておきましょう。

オンコール体制がはっきりしていない
オンコール体制とは、訪問看護ステーションの営業時間外で定期的な訪問以外にも体調の変化があった場合に利用者さんが訪問看護師に連絡し、必要であれば緊急訪問をしてもらえる仕組みです。

これは、担当者が専用の携帯電話を持ち帰って自宅待機をしつつ緊急時の対応に備える必要があります。そのため、オンコール当番の日は気持ちが休まらず、辛く感じてしまうケースもあります。

例えば、求人票に記載されていたこととは違い、実際の回数が多かったり、担当する日が連続したりと事業所の人数によっては違いが出てきます。

自分のワークライフバランスも考え、オンコール体制がどのようになっているか、実際はどうなっているかを事前に確認しましょう。

ホームページなどと給与や福利厚生の話が違う
転職先を選択する上で、給与や福利厚生は大切なポイントです。

ホームページや求人票などを見て見学を依頼した後、給与や福利厚生について話を聞かないままでは実際に働いた時にミスマッチが起きる可能性があります。

「話が違う」とならないよう、事前に確認しましょう。

休憩時間
訪問看護の休憩時間は、事業所に戻って取る場合と移動の合間に取る場合があります。

昼休憩の時間は、大体1時間取る事業所が多いですが、休憩時間がきちんと確保できているかを見学の際に確認しておきましょう。

事業所によっては、訪問件数が多いために休憩時間がきちんと取れず、次々に訪問しているところもあります。お昼休憩やトイレ休憩を取るのは、働く上で欠かしてはいけません。

見学の際に確認しておきましょう。

訪問看護の見学で注意すべきポイントとは?
訪問看護の見学を依頼し、自分自身の注意すべきポイントとはどのようなことがあるのでしょうか。

転職を考えている事業所なので、見学の際の自分の対応が採用に大きな影響を与えてしまいます。

知らないままだと失敗する可能性もあるので、しっかりと頭に入れて見学に臨みましょう。

詳しく解説していきます。

見学予定時間を厳守する
社会人として当然のことですが、見学予定時間に遅れることなく到着することはとても重要です。

事業所の場所や道のりの確認、時間帯によっては混雑している場合もあります。余裕を持って到着できるように計画しましょう。

事業所によっては駐車場の場所が敷地と違う場合もあるので、見学の申し込みをする際にはどのような手段で見学に伺うかを確認しておきます。

身だしなみや言葉づかい
見学の際にも身だしなみを整えておくのも大切です。

事業所内の見学だけではなく、利用者さんのご自宅へ訪問動向をさせてもらう場合もあります。

見学の申し込みをする際に、事前に服装を指定されたり事業所からの案内をしっかり聞いておくようにしましょう。

髪型や爪の長さ、清潔感のある服装を選択しましょう。また、身だしなみ以外にも言葉づかいが悪くなっていないかも注意しましょう。

質問はまとめて
見学の前に質問の内容をまとめておくのも良いでしょう。

見たいこと、質問したいことは見学中に気付くこともあります。先述した見学できること以外に、自分の家族の事情や働き方の希望によっても質問しておくべきことが出てきます。

自分が働くのをイメージしながら質問を考えると項目も明確になります。

笑顔で対応する
事業所内の見学以外に、利用者さん宅への訪問同行ができる場合は、失礼がないように言動に注意し明るく笑顔で訪問しましょう。

緊張や不安で表情が固くなっていると、利用者さんも不安になってしまいます。最近では、マスク着用を必須としているケースも多いため、見えている部分である目が笑っていないのはすぐに相手にも伝わってしまいます。

また、ケアの参加はできないため、訪問看護師のケアの妨げにならないように立ち位置に注意して見学をします。

病院とは違い、利用者さん宅には利用者さんにとってもご家族にとっても大切な物や家具が配置されています。勝手に触ったり壊したりしないように注意しましょう。

見学する時に確認しておくべきこと
見学する時に確認しておくべきことはどのような項目があるのでしょうか。

確認しておくべき項目について、事前に明確にしておくのをおすすめします。

詳しく見ていきましょう。

慣れるまでの同行回数
初めての訪問看護で、ある程度慣れるまでは先輩が同行についてくれます。

事業所によっては回数を決めている場合もありますが、自分ではまだ不安と感じた場合には回数を増やしてもらえるかを確認しておきましょう。

しかし、いつまでも同行が外れないとなってしまっては成長しないと判断されてしまうので、自分が無理しない事業所かも確認しておくのも良いでしょう。

経験したことのない業務
これまで病院や施設で経験してきた診療科や領域の看護だけでなく、記録や多職種連携、報告書の作成など、これまで経験したことのない業務も訪問看護では多くあります。

事業所内で質問して業務をこなすのはできたとしても、経験したことのない看護業務を行う際には事前に誰に相談しておくと良いか、研修を受けられるかなど安心して訪問ができるように事前に確認しておきましょう。

休憩や記録時間をどうしているか確認する
1日の訪問件数が多いと休憩時間が少なかったり、訪問の合間に休憩が取れないだけでなく記録する時間もなかったりすると残業時間も増えてしまいます。また、業務終了後に持ち帰って自宅で記録するという可能性もあります。

具体的な訪問スケジュールをもとに、休憩時間や記録時間をどう確保しているかを確認しましょう。

給与体系や福利厚生
給与体系や福利厚生についても働く上では重要な項目です。

基本給や残業手当、ボーナスや退職金制度、通勤手当については自分の車で訪問しないといけない場合にも手当の設定について事前に確認しておきましょう。

事業所によっては、訪問件数や売上によって「インセンティブ」制度を設けているところもあります。頑張れば給与に反映される仕組みであり、やりがいを感じられるものです。

教育体制
初めて訪問看護で働く際には、訪問看護とは何かということから学んでいきます。

これまで経験した看護や医療行為以外に、経験したことのない項目においては研修や指導を受ける必要があります。

また、精神科領域の利用者さんを対象としている事業所においては、精神科で働いた経験がない看護師においては特別に研修を受けないと訪問ができません。

研修を受けるための費用は事業所負担なのか自己負担なのかを事前に確認しておきましょう。

オンコールや緊急訪問
オンコールについても経験したことがない人が多いです。

オンコール対応で困った時には誰に相談するのか、月に何回はオンコール当番をしているか、オンコール担当の日に外出していいかなどを経験していないとわからないですよね。

また、オンコール当番の際に必要があれば緊急訪問も行います。その際には誰に相談できるのか、緊急訪問ではどのようなことをしているかなど不安があり心身の負担も大きく感じてしまいます。

子育てや介護など、家庭の事情によってはオンコール当番の回数に制限も出てくる可能性があります。オンコールや緊急訪問についても事前に確認しておきましょう。

転職に失敗しないように事前に見学に行きましょう!
いかがでしたか?要介護高齢者の増加や、在院日数の短縮による医療依存度の高い在宅療養者の増加などにより、在宅医療のニーズが高まっています。それに伴い、病院から在宅へと看護師の活躍の場が広がっています。

訪問看護ステーションは増えていますが、どの事業所が自分に合うかは見学してみないとわからないことが多いです。

転職に失敗しないためにも、事前に調べたり確認すべきポイントを用意して見学することをおすすめします。