・転職するなら給料が少しでも高いところがいい
・転職して給料が減るのは嫌だ
・転職したら給料の交渉をして少しでも上げてもらいたい
このような不安や疑問を持つ方はいらっしゃいませんか。
看護師として働いていると、結婚や出産などによって生活スタイルが変わっていきます。それに伴い、働き方の変更も必要になっていきます。
これまで忙しく病院で働いていたけど、転職後には無理せず働いて給料アップしたいですよね。
看護師が転職する時に、転職先の給料がどうなるか不安に思うケースは少なくないでしょう。転職時の給料交渉が失敗してしまうと、採用担当者に悪い印象を与えてしまい、不採用になるかもしれません。
でも、転職してから給料が減るのは嫌ですよね。
看護師の給料は、夜勤手当てなどの割合が大きく転職先の勤務時間や勤務体制によっては収入が大きく変動してしまいます。
給料アップをするためにはどうしたら良いのでしょうか。
今回は、給料アップが見込める看護師の転職先や給料交渉のコツ・タイミング、給料交渉でしてはいけないことを解説しています。
これから転職を考えている方だけでなく、いつか転職しようと考えている方は是非ともこの記事を参考にしてみてください。
交渉次第で給料が変わるのか?
看護師の転職活動では、交渉次第で給与は変わるのでしょうか。
この答えは「可能」です。
しかし、タイミングや方法を間違えてしまうと交渉決裂となってしまいます。
転職時の面接で、これまでもらっていた給料と希望する給料について具体的に聞かれることがあります。希望する給料額をストレートに伝えるのは厳しいと思ってしまう人もいるでしょう。なかなか言えませんよね。
応募先では、内定を出す前に応募者の経歴やスキルなどを鑑みて支給する給与額を判断します。
面接で伝えられなかったからと後悔して内定をもらった後に交渉してしまうのは、印象が悪くなってしまいます。
交渉するのであれば、きちんとした形で給料交渉ができるようにしていくようにしましょう。
うまく交渉するためには、情報収集と準備が重要です。
次の項目からその情報収集と準備について具体的にみていきましょう。
給料アップが見込める看護師の転職先とは
これまで勤務していた病院では年収が低く感じていたのが、転職した先では年収も給料も上がることはありますが実際はどうなのでしょうか。
病院だけではなく、転職先によっては給与や手当の設定の違いがあります。
この項目では、給料アップが見込める看護師の転職先を解説しています。
運営母体が大きい病院
運営母体によって基本給与額のばらつきがあります。
一般的に国立病院や公立病院が給与は高くて民間の病院は低いというわけではありません。
民間病院だからこそ、、通勤手当や住居手当、家族手当、夜勤手当てなどが手厚く設定されているところがあります。
また、運営母体だけではなく所在する地域によっての差もあるようです。
病床数が多い病院
病床数が多い病院の給料はどうでしょうか。
病床数が多く規模の大きな病院であるほど、基本給や給料が多い傾向にあります。
これまで病床数が少ない病院で働いていた方にとっては、病床数の多い病院へ転職することで給料アップが見込めるでしょう。しかし、病床数が多いということは診療科によっては夜勤や交代制の勤務が増えるため、これまでと違った負担が増える可能性があります。
手当がつく病院
給料アップを目指すのに、手当がつく病院を探すのも良いでしょう。
夜勤手当や通勤手当だけではなく、家族手当、扶養手当、住居手当、皆勤賞、精勤手当などを手厚く設定している病院もあります。
手当をもらえることで仕事に対するモチベーションも変わるため、どんな手当がつくかを事前に調べておきましょう。
民間病院
先述した通り、必ずしも公立病院や国立病院が給料アップが望めるとは限りません。
民間病院だからこそ設定されている手当や福利厚生があることで、給料アップが望めたり長く働けたりとメリットもあります。
また、民間病院では認定看護師や専門看護師などの資格を取得していたり、取得したりすることで独自の手当てを受け取れる可能性もあります。
病床数や規模、病院の特徴を事前に知っておくのも良いでしょう。
療養型の医療施設
療養型の医療施設でも給料アップが望めます。
高齢者専門などの療養型医療施設においては、大規模な病院ほど給料形態がしっかりと設けられていることが多いです。
また、夜勤手当や福利厚生も充実しています。
訪問看護ステーション
給料アップを目指すことの一つに訪問看護ステーションがあります。
一般的に、病院で働くときに日勤だけだったら基本給から引かれるばかりで手取りは思ったより低い状態になってしまいます。
しかし、訪問看護ステーションであれば夜勤はありませんし、オンコールの担当をすれば手当がもらえます。また、事業所によっては基本給も手厚く設定されている場合があります。
働く時間帯や地域を選択でき、給料アップも可能です。
給料交渉のコツ・タイミング
転職のための面接で提示された就業条件や給料設定に納得いかなかったらガッカリしますよね。これまでの看護師としての経験やスキルを考慮しても、もう少し増やして欲しいと感じてしまいます。
転職後の給料条件において、交渉可能であればやってみたいし、そのコツやタイミングも知っておきたいものです。
この項目では、その給料交渉のコツやタイミングについて解説しています。
転職時に給料交渉をして良いのか
まず、転職時に給料交渉をして良いのか迷う方も少なくないでしょう。給料交渉はしても良いのでしょうか。
答えは「YES」です。
実は、給料交渉というものは転職の際には至って普通であり問題はないのです。それに、給料アップを望んでいることを採用側も理解をしています。
とは言っても、タイミングや交渉方法を間違えては元も子もありません。それと同時に、自分の価値以上の金額を提示してしまうのはお門違いとも言えます。
これまでの経験やスキルを考慮しつつ、給料交渉に臨む必要があります。
内定後の給与条件が提示された時
給料交渉をするのは、どのタイミングかも重要です。
いつするか、それは「内定後の給与条件が提示された時」が良いでしょう。
給与面の話が出ていないうちに、自分の希望額を積極的に提示するのはお金だけが先走ってしまい、ミスマッチだったと考えられて悪い印象を与えてしまうだけです。
給与条件が提示されたときに、自分から時間をとってもらえるか確認してみましょう。
面接で年収・月収の希望額を聞かれた時
次に給料交渉をするタイミングとしては、「面接で年収・月収の希望額を聞かれた時」です。
採用側も、転職者が給料アップを望んでいることは理解した上での面接ですので、転職者の希望も聞きたいと考えています。
給料交渉の伝え方
給料交渉の伝え方としては、希望年収を聞かれたときや面談を行うときにしっかりと伝えます。
これまで働いてきた病院での給料が具体的にどれくらいで、今後受け取りたい金額がどれくらいと具体的に伝えても良いでしょう。
自分の経験年数やスキルを伝える
給料交渉のためには、これまで経験してきた看護師としての経験年数やスキルをしっかりと伝えるのも重要です。
経験や知識がないままの給料アップは難しいですので、転職後にどれくらい活躍できるか働けるかで設定金額を検討してもらえる可能性が出てきます。
現実的な給与額で交渉する
転職後に給料アップを望むのであれば、現実的な給与額で交渉しましょう。
世間一般の給与額とは大きくかけ離れていたり、経験やスキルがないのに高額な金額を希望するのは無理があります。
給料交渉でしてはいけないこと
給料交渉でしてはいけないことも覚えておきましょう。
詳しく解説します。
内定承諾後に給料交渉をする
面接を受け、内定を承諾した後に「交渉しておけばよかった」と後悔したからと給料交渉をするのはよくありません。
内定を承諾したということは提示された条件に合意したことになり、内定後にルールを守れない人として悪い印象を与えてしまいます。
内定の承諾をする前に、相談する時間を作っていただけるか確認して交渉の場を設けるようにしましょう。
交渉額が経験年数や業種と大きく違う
自分が希望する給与額は誰にでもあると思います。これまで働いてきた病院では十分に受け取れなかったという不満から、転職後は少しでも多く給料が欲しいと考えることはよくあります。
転職時の給料交渉額を考えたときに、経験年数や業種と大きく違ってしまうと採用側とのミスマッチが生まれ、不採用となってしまう可能性があります。
看護師が働く場所は、病院だけではなく施設や訪問看護ステーション、企業などさまざまであり、それぞれに給料の設定があります。
その業種での経験年数が必要とされていたり、スキルも求められる場合も少なくないため、転職先の業態や特徴を知らないと簡単に給料交渉には臨めません。
一次面接での逆質問
基本的に、一時面接時に希望年収を聞かれることは多いですが、聞かれなかったからといって自ら給与面の質問をしてしまうのは印象が良くありません。逆質問をする場合では、働き方や業務の内容を質問した後に給料面の質問をする形を取りましょう。
転職で後悔しないために
転職活動は心身ともに大変なことが多いです。
せっかく転職活動をするからこそ、給料が少しでも多いところがいいですし、働きやすい職場がいいですよね。
転職で後悔しないための準備をしておきましょう。
この項目で詳しく解説します。
転職したい理由を明確にする
まず、転職をしたい理由を明確にしましょう。
ライフスタイルの変更に伴って夜勤ができなくなったり、働く時間が限られたりという方も少なくありません。また、人間関係の問題があったのか、給料面だけの問題だったのか理由を明確にすることで転職先の選定が変わってきます。
希望する転職先の業務、福利厚生、基本給や手当などはどれくらいがいいかも事前に明確にしておくと良いでしょう。
条件の優先順位を明確にする
自分にとって、転職するにあたって条件の優先順位を明確にしておきましょう。
基本給が高いところか、ボーナスの倍数が高いのか、手当が手厚く設定されているかといった給与面の優先順位もあります。
また、給与面だけではなく家族手当などの福利厚生や年休消化率、残業時間数なども合わせて検討しておくことも大切です。
施設見学をする
インターネットや誌面だけでの求人で面接を受けようとするのではなく、事前に施設の見学をさせてもらうのも良いでしょう。
施設見学をすることで、実際に自分が働いているところを想像できたり、見学後に簡単な面談があれば質問も受け付けてもらえたりもします。
インターネットや誌面だけで想像していた印象と、実際とのミスマッチが起きないためにも見学するのをお勧めします。
自分の働き方を明確にする
転職後の自分の働き方も明確にしておきましょう。
これまでは夜勤もして平日の休みもあってなど、慣れてきた働き方を転職後は大きく変更される場合があります。また、出産や育児、介護によってライフスタイルが変わり、働き方も変えざるを得ない方も少なくないでしょう。
転職後の自分の働き方を明確にしておくことで、給料面や待遇面も考慮して転職活動を進めることができます。
転職先の給与や福利厚生をリサーチしておく
転職活動をする上で、必ずやっておくべきことは「転職先の給与や福利厚生をリサーチしておくこと」です。
看護師として働きたい職場としてのリサーチも重要ですが、転職先に受け取った給与や福利厚生が「思っていたのと違う」とガッカリしないようにしておきましょう。
転職すれば年収が上がる訳ではないこともある
一つ、覚えておいた方が良いことがあります。転職すれば年収が上がるわけではないこともあるのです。
他人の噂や雰囲気、勢いで転職しようとしたときに起きがちなミスマッチでもあります。だからこそ事前のリサーチが重要なのです。
それでも年収が上がらない場合も少なくありません。それは、看護師は夜勤をして手当をもらっていたのもあり、手当によって給料が大きく変わっていくからです。
転職を失敗しないためにも、事前の準備と情報収集を怠らないようにしましょう。
給料交渉は適切なタイミングと内容を見極めましょう
いかがでしたか?給料交渉はなかなかしづらいことと感じる方も多いでしょう。しかし、給料交渉をしなければ転職後に給料を手にしたときに後悔してしまうかもしれません。
給料交渉ができるような転職先なのか、自分の経験やスキルは給料交渉できる強みなのかを明確にしておく必要をご理解いただけたと思います。
給料交渉のコツとタイミングを理解した上で、内定承諾前に交渉に臨むことをおすすめします。
看護師としていきいきと働いていくためにも、給料の額は重要な部分です。
転職後に後悔しないためにも、給料交渉のタイミングや内容を見極めておきましょう。
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