「訪問看護ステーションへの転職にはどんな方法がある?」
「訪問看護に転職するときの流れを知りたい!」
「訪問看護ステーションの失敗しない選び方のコツを知りたい」
「訪問看護ステーションってどこで探せばいいの?」
すでに病棟勤務の経験があり、これからキャリアの選択肢として、訪問看護を検討されている方もいるのではないでしょうか?
本記事では、訪問看護ステーションへ転職するさいの方法や一般的な流れ、選び方のコツについてご紹介していきます。
ぜひ最後までお読みになってください。
看護師転職サイトへ登録する
エージェントから訪問看護ステーションを紹介してもらう
看護師の転職には、看護師転職サイトを活用する方法があります。
看護師転職サイトは多数あり、サイトによって方針やサービス内容はさまざまです。
人気転職サイトとその特徴について、以下の表にまとめました。
転職サイト名 | 特徴 |
看護roo!
| ● 利用者満足度No.1
● 面接対策や日程調整など手厚い転職サポート ● 紹介メールや連絡のわずらわしさが少ない |
レバウェル看護
(旧 看護のお仕事) | ● アドバイザー満足度No.1
● 親身なサポートが受けられる ● 内部事情に強い |
ナース人材バンク
| ● 求人数20万件以上!業界最大規模を誇り地方求人も網羅
|
マイナビ看護師
| ● 病院以外の求人もエリアごとに多数保有(訪問看護やクリニック、保育園など)
● 全国対応(関東・関西・東海に強い) |
医療ワーカー
| ● 未公開求人や好待遇求人を多数保有
● 全国12カ所に拠点があり、地方求人にも強い |
看護師転職サイトのメリット
看護師転職サイトでは、豊富な求人数の中から希望にあった求人を複数紹介してくれます。
サイトによってサービス内容はさまざまですが、アドバイザーからの手厚いサポートが受けられるのが大きなポイント。
日程調整の細かいやりとりや、給与面などの交渉も行なってくれます。
また求人を探す中でキャリア相談ができたり、面接前対策や面接同行が受けられたりと、アドバイザーが親身にサポートしてくれる転職サイトもあるようです。
転職サイト実際に事業所を訪問していることもあり、人間関係や離職率などの内部事情まで把握していて、情報提供をしてくれるでしょう。
看護師転職サイトのデメリット
訪問看護転職サイトでの転職は、無料の求人や直接応募に比べて採用の難易度がやや上がりやすい傾向にあります。
その理由として、事業所側が転職サイトを介して採用した場合、転職サイト側に成功報酬を払う必要があります。
一般的には年収の1/3程の金額を支払うため、事業所側としては慎重に人材を選ぶ傾向にあるでしょう。
また転職サイトによっては、紹介料目当てで安易に転職させる悪質な業者も存在するので注意しておくとよいでしょう。
転職サイトも多数存在し、中には相性の合わないアドバイザーに当たる可能性もあります。
それぞれの転職サイトの特徴や口コミをチェックして、自分と相性が良さそうな転職サイトを選ぶとよいでしょう。
こんな人におススメ
看護師転職サイトは以下のような方におすすめです。
- 転職未経験の人
- キャリアや経験が浅い人
- 初めての土地で転職活動をする人
- ブランクがある人
- 仕事をしながら転職活動をする人
看護師転職サイトの特徴は、アドバイザーが手厚くサポートしてくれることです。
上記のような理由で一人での転職活動に不安がある方は、ぜひ活用してみることをオススメします。
また、細かなやりとりをアドバイザーが代行してくれるので、在職中で忙しい方でも効率よく転職活動を進められるのもメリットでしょう。
求人サイトで検索する
エージェントではなく自分で求人を探す
自分で求人を探す場合、求人サイトを活用する方法があります。
求人サイトとは、アドバイザーを介さずに、自分で条件検索から求人を探して応募するシステムです。
web上で応募した内容は直接事業所に届くため、直接のやりとりでスムーズに転職活動を進められるでしょう。
また、希望に合う求人情報や事業所からのスカウトが届くこともあるため、忙しい方でも登録するだけで求人情報が得られます。
有名なサイトでは、医療・介護職の求人情報に特化したジョブメドレーや、職種問わず全国の求人情報を掲載している求人ボックスなどがあります。
気になる方はぜひ一度ご覧になってみてください。
求人サイトのメリット
求人サイトでの転職活動は、アドバイザーを介さないので自分のペースで転職活動を進められます。
非常に多くの求人情報があるので、さまざまな事業所を比較検討できるでしょう。
求人サイトのデメリット
求人サイトはエージェントと比べると求人数が膨大です。
自分で検索し、希望の事業所を絞り込むには時間がかかることもあるでしょう。
またアドバイザーを介さないため、自分でやりとりをして進めていく必要があります。
看護師転職サイトであれば内部事情なども提供してもらえますが、求人サイトでは難しいでしょう。また非公開求人等はありません。
こんな人におススメ
転職経験があって慣れている人や、希望条件がある程度決まっている人はスムーズに探すことが可能でしょう。
また自分のペースでじっくり比較検討し、より質の高い求人に出会いたい人にもオススメです。
訪問看護ステーションへ直接応募する
直接求人募集の窓口へ応募
看護師の転職では、看護師自身が直接事業所に応募をする方法もあります。
ホームページなどに掲載された募集要項をもとに、自分で応募手続きを行っていきます。
事業所の人事担当の方とやりとりをし、応募書類の作成や面接の日程調整、条件交渉などを1人で進めていきます。
直接応募のメリット
掲載料や紹介料がかからない分、転職サイト経由の看護師と比べて採用されやすい傾向にあります。
また第三者を介さない分、スムーズに転職活動を進められるでしょう。
ホームページに求人が掲載されていない場合でも、電話やメールなどで問い合わせれば採用を検討してもらえることもあるようです。
直接応募のデメリット
自分一人ですべてのやり取りを行うため、慣れていないと不安に感じることもあるでしょう。
人間関係などの内部事情が入手しにくく、条件交渉もやりづらい場合があるため、ミスマッチが生じる可能性もあります。
こんな人におススメ
直接応募は事前に働きたい事業所が決まっている方に向いているでしょう。
また個人で転職活動を進めていく必要があるため、転職経験者や1人での転職活動に不安のない方が向いているといえます。
エージェントを介するよりも採用率が高いため、確率を少しでも上げたい方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
訪問看護ステーションの種類は?
総合型訪問看護ステーション
訪問看護ステーションでは、利用者さまが可能な限り在宅生活が送れるよう、看護師が利用者さまのご自宅を訪問し、主治医の指示に基づいて支援を行います。
訪問看護では病状に応じて、次のようなサービスを受けることができます。
- 血圧、脈拍、体温などの測定、病状観察などの健康管理
- 排泄、入浴の介助、清拭、洗髪などの生活支援
- 在宅酸素、カテーテルやドレーンチューブの管理、褥瘡の処理などの医療処置
- リハビリテーション
- 在宅での看取り
また訪問看護には条件があり、以下のいずれかを満たす場合に利用が可能です。
- 65歳以上で要介護もしくは要支援の認定を受けた方
- 40歳以上65歳未満で特定疾患を持つ方(末期の悪性腫瘍や難病患者など)
- 医師からの特別訪問看護指示がある方(医療保険によって介入)
リハビリ型訪問看護ステーション
理学療法士や作業療法士には開業権がないため、看護師を管理者においてリハビリが主体となる訪問看護事業所を開設するケースが増えています。
リハビリ型訪問看護ステーションでは、看護師と連携のもと、リハビリテーションのアセスメントに基づいた支援が行なわれます。
看護師の役割として、入浴・排泄・歩行介助などの生活支援や、体位変換・ポジショニング・関節可動域訓練、福祉用具の利用支援など、リハビリ要素を含んだ支援を行なうことがあります。
精神科訪問看護ステーション
精神科訪問看護ステーションでは、精神疾患を持った方を対象とし、利用者さまが自立した在宅生活を継続するために訪問支援を行います。
精神科訪問看護を行うためには、精神疾患についての知識や経験が必要とされます。
そのため、精神科訪問看護師は表の条件を満たしたうえ、地方厚生局への届出が必要となります。
資格 | 看護師免許または准看護師免許 |
条件 | ・精神科を標榜する医療機関や精神保健福祉センターまたは保健所等における精神保健に関する業務の経験を1年以上有する者
・精神疾患を有する者に対する訪問看護の経験を1年以上有する者 ・国、都道府県又は医療関係団体等が主催する精神科訪問看護に関する知識・技術の習得を目的とした 20 時間以上を要し、修了証が交付される研修を修了している者。 |
※条件についてはいずれかを満たしていればよい。
※参考:厚生労働省
実際に精神科訪問看護におけるケア内容は、代表的なものとして次の内容が挙げられます。
- 精神症状の観察
- 心理的支援
- 服薬援助
- 家族への指導・支援 など
また精神科訪問看護の利用者様は「自立支援医療受給者」の認定を受けている場合、自己負担1割で利用することができます。
自立支援医療制度とは、心身の障害がある方の医療費自己負担が軽減できる、公費負担医療制度のことです。
精神科訪問看護を実施するさいには、利用者様が自立支援医療受給者証の認定を受けているかを確認する必要があります。
精神科訪問看護ステーションへの転職について
精神科訪問看護のやりがい
精神科訪問看護では生活支援や服薬管理などの一般的なケアに加え、精神状態の観察や心理支援など専門的なケアも行なわれます。
そのため精神科訪問看護師は、精神科領域に関する知識を研修などをとおして学んでいく必要があります。
専門知識を得ることでキャリアアップにも繋がりますし、その分やりがいを感じながら支援ができるでしょう。
精神科訪問看護では、看護師の言葉かけやコミュニケーションによって、利用者さまの精神症状に良い影響を与えることもあります。
看護師のパーソナリティーが治療に役立つこともあるため、自分の経験が活かせると精神科訪問看護師としてやりがいを感じられるでしょう。
また精神科訪問看護ではご家族ともコミュニケーションをとり、支援を行うことが重要です。
精神科疾患は思考や感情など目に見えない部分の病気であるため、周囲はどのように理解し対処したらよいか分からず、ストレスを溜め込む傾向にあります。
看護師がご家族からお話を聞いて問題を整理したり、アドバイスをお伝えしたりすることで、ご家族の負担を軽減できる場合もあります。
ご本人だけでなく、周囲の人間関係も含めて支援ができると、精神科訪問看護師としてやりがいを感じられるでしょう。
精神科訪問看護の社会的意義
近年、社会保障費の圧迫を軽減するため、入院医療から在宅医療へとシフトチェンジが行なわれています。
精神科領域においても病床数や入院患者数の減少が進んでいます。
しかし精神疾患を持つ人は増加傾向。実際に精神科外来患者数も年々増加しています。
精神科治療をしながら在宅生活を送っている人が増えているということでしょう。
このような状況によって、地域の精神科訪問看護のニーズも高まっています。
※令和元年7月の厚生労働省による資料より抜粋
また精神科訪問看護は、地域医療において中心的な役割を担っています。
高齢者の介護保険サービスであれば、ケアマネージャーがその中心となって連携をはかる場合が一般的です。
しかし介護保険サービス等を利用していない場合で、精神疾患者における在宅医療では、訪問看護が中心となって支援することも多くあります。
そのため医療機関だけでなく、ヘルパーやリハビリ、行政などさまざまな職種との連携が必要となります。
精神科訪問看護に限らず、訪問看護ステーションは地域医療において中心的な役割を果たしていくでしょう。
キャリアアップに精神科訪問看護に挑戦する人が多い
病棟勤務で臨床経験がある看護師は、次のステップとして1人の患者さまとじっくり関わることができる訪問看護に挑戦する人も多いようです。
特に精神科訪問看護では精神疾患を持つ方が対象であるため、心理的な側面からも寄り添って支援を行ないます。
精神科訪問看護は、病棟経験や看護師自身の人生経験を活かせる領域といえるでしょう。
また資格取得をし、さらなるキャリアアップをはかることも可能です。
- 精神科認定看護師・専門看護師
- ケアマネジャー
- 認知症ケア指導管理士・認知症ケア専門士
- 心理学に関する民間資格(JADP認定メンタル心理カウンセラー、メンタルケア心理士など)
上記の資格は精神科訪問看護に役立つものです。
資格取得をすることで、事業所によっては給与面のアップなども期待できるでしょう。
さいごに
訪問看護への転職方法は大きく以下の3つに分けられます。
- アドバイザーから手厚いサービスが受けられる看護師求人サイト
- 多数の情報から自分で選んでいく求人サイト
- 事業所への直接応募
転職に不安がある方は看護師求人サイトがおすすめです。じっくり自分のペースで転職活動がしたい方は求人サイトがよいでしょう。
希望の事業所が絞り込めていて、転職経験のある方は直接応募にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
それぞれ状況に合った方法を選んで、うまく活用していきましょう。
また看護師の転職先として、訪問看護ステーションが注目されています。
近年は地域医療の需要が高まっており、訪問看護ステーションはその中心になっていくといわれています。
精神科疾患を患う方も増えていることから、精神科訪問看護のニーズも高まっています。
精神科訪問看護では、一般的な看護にプラスして専門的な支援を必要とします。
ケアにあたっては研修を受けるなどの条件がありますが、その分学びが多くやりがいも感じられるでしょう。
「精神科訪問看護への転職を検討している」
「精神科訪問看護に興味がある」
このような方がいらっしゃいましたら、ぜひWillingにご相談ください♩
Willingでは見学体験会も行なっています。
精神科や訪問看護が未経験という方でも、お気軽にご参加いただけたらと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました!
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